前回の「いのちの話」にも関連する保健指導、
今回はプライベートゾーンについて。
(いのちの話→プライベートゾーンのはなし、の順で保健指導していくと話がしやすいです。)
(ゆるっと保健指導、コンセプトは「頑張りすぎない保健指導」。気持ちはたーっくさんこめています。)
年中さんと、卒園前の年長さんにお話ししました。
まずは絵本の読み聞かせ。
今回購入した絵本はこちら。
「とにかくさけんでにげるんだ」
カナダの小学校で、性教育の副読本として使われている絵本の日本語版です。
悪意のある大人から身を守るための術がわかりやすく書かれています。
スーパーでの出来事、マンションのホールでの出来事、テレビニュースでみた誘拐の話、親戚のおじさんといやなゲームをした話…
子どもに起こりうる悲しい事件が、ケースごとに載っています。
この本の良いところは「正解が書かれているところ」。
こんなときはこうする、ということがしっかり書かれているのです。
性教育、というと
やりにくさを感じる部分がありますよね。
こちらの本は、言いにくい言葉は出てきません。
性教育の導入、プライベートゾーンの話なんかにおすすめです。
私自身、息子に防犯面・性教育の導入として
この絵本を寝る前に読みました。
4歳でもしっかり理解できたようです。
家庭でもおすすめ❁
絵本を読みきかせたあとは、
こどもたちに質問。子どもたちの答えや反応をみながら
話を進めていきます。
「プライベートゾーンって知っているかな?」
プライベートゾーンは、
「ほかのひとに見せたり触らせてもいけない自分だけの大切な場所」のことを言います。
わかりやすく言うと、水着を着た時に隠れる場所、そして口のこと。
みんなはこのゾーンを触られたらどう思うかな?
→いやだって思う気持ちは、とても自然で、大切な気持ちです。
じゃあ、プライベートゾーンは、なんで大切なのかな?
→自分の体は、他の誰のものでもない、自分自身のかけがえのない宝物だから。
→おとなになった時に、あかちゃんを産んだり育てるための
「命のもとが作られる部屋、赤ちゃんを育てる部屋、赤ちゃんの通り道」があるから。
どうやってじぶんの体を大切にしたら良いのかな?
①自分のプライベートゾーンを、ほかの人に見せたり触らせたりしてはいけません
はだかんぼでお部屋の中をウロウロするのもやめようね。
自分が自分のからだを、一人になれる場所でさわるのはいいけれど、他の人がいるところではやめましょう。
②他の人のプライベートゾーンをみたり触ってはいけません。
お着替えの時、ほかのお友達の着替えをわざと覗くのも、よくないことです。
③触られたり、みられたりして少しでも嫌な気持ちになったら「イヤだ」っていっていいんだよ。知らない人はもちろん、それがお友達や家族でも、遠慮なく言っていいんだよ。
(年長)ぐみのみんなは、4月から小学生になります。
小学生になったら、自分であるいて小学校にいったり、お友達と公園で待ち合わせしてあそぶことがあるかもしれない。世の中には、いいひとはたくさんいるけれど、残念ながら悪い人もいます。
知らない人、もしくは知っている人でも、ちょっとおかしいなと思ったらついていかない。危ないなと思ったら、勇気を出してとにかく叫んで逃げる。今日よんだ本を時々思い出してください。自分の体を大切にし守ることができる、すてきな一年生になってね!
今回描いた
プライベートゾーンについてのイラストですが、
保育に役立てるためであれば
印刷・使用していただいて構いませんが
自作発言や転載はご遠慮くださいね。
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……
…
真剣に話を聞いてくれた、子どもたち。
着替えのときや身体測定の配慮等、園生活でも気を付けるところが沢山あります。
園の方針ややり方もあるので、園長、主任、担任の先生にも確認をとって、今回の保健指導を行いました。
言葉で伝えるって大切だなとおもいます。
プライベートゾーンの保健指導に役立つ本✎
いいタッチわるいタッチ (だいじょうぶの絵本) [ 安藤由紀 ]
- 価格: 2200 円
- 楽天で詳細を見る
わたしのはなし (おかあさんとみる性の本) [ 山本直英 ]
- 価格: 1430 円
- 楽天で詳細を見る
どれも、プライベートゾーンを守ることの大切さが分かりやすく書かれています。
本ならネット購入でも、定価販売で送料かからないのでおすすめ。
本屋さんで見つからなくて(無駄な労力)、わたしも結局ネットで購入しました🧸
前回の保健指導✐
「命の話→プライベートゾーンのはなし」の
流れを大切にしています。
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